バレなければなにをやってもいい
「悪質営業マンの立ち回り」 項目
3.「バレなければなにをやってもいい」![]()
書いた人

行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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根回しも、営業活動の上では重要であることは違いない。
仮に営業が顧客に決断を促した結果だとしても、
それで顧客が満足しているのであれば誰も不幸にはならないからな。
それゆえに、見えていない場所であれこれと自前で動いて、
プロセスは見せない、感じさせないまま終わるということも営業の世界ではよくあることなんだ。
ここでその内容を事細かに書いたりはしないが、
全ては円滑に物事を進め、決断をしてもらうための立ち回り。
それがあるからこそ、周りがあずかり知らぬ行為であったとしても、
どこからも文句が出ない形で案件をクロージングすることができるというわけだ。
ところが、これも歪んだ解釈をしてしまっている営業がいるな。
どうせバレないのならばなにをやってもいいみたいに考えでいる者がいる。
こういう風に考えている営業は、もう本当になんでもアリだ。
営業相手に対してももちろんだが、
自分の会社に対しても平気でウソの報告をしたりする。
相手と揉め事になっていたとしても、
クレームをつけられないように黙らせておけばいいと考え、報告すらしないんだ。
相手が見ることができないプロセスについては、
全て自分の都合のいいように話を作って「そういうことだった」という風にしてしまうわけ。
でも、そんないい加減な対応ではいつまでも誤魔化しきれるわけがなく、
発覚したときには、既に手を付けられないくらい大きな問題となってしまっている。
その時、当の営業は知らん顔だ。
「バレたんじゃあ、しょうがない。次だ、次」くらいにしか考えないから、
その問題にいちいち構ったりはしないんだ。
問題を起こした張本人のクセにさ。
だから、結局、周りの人間が尻拭いをする羽目になる。

端的に言うと、責任感ってものが一切、ないんだよ。
だから、後々になって「騙した」とか言われる。
営業でこのセリフを言われてしまうのは、無能の証。
やり口はいろいろとあれど、
そんな風に言われないよう立ち回りを考えるのが営業の仕事じゃん。
それができていない時点で、やはり無能と言わざるを得ないな。
自分が得することだけを考えて、
その場限りのいいかげんな対応をしているようなヤツが、こういった考えに至る。
本来、仕事ってのは人の見ていないところでこそ誠実性が求められるものなんだよ。
「バレなければ大丈夫」ってのは、
「バレたらシャレにならないことになる」ということでもあるんだからさ。
包み隠そうという考えに至った営業達もわかっているはずなんだけれど、ね。
けれど、連中に人と腹を割って話すなんて甲斐性はないから、
結局、埋めて隠す、黙らせて誤魔化すといった手段を講じることになる。
でもな、隠す、誤魔化すで覆い隠せるのは表面上のことだけなんだよ。
人間の恐ろしいところは、
全てを口に出すわけでもなければ、態度に表すわけでもないということだ。
隠しや誤魔化しは爆発するまでの時間稼ぎでしかないから、
やはりこういった思考をする営業はその場さえ助かればいいとしか考えていない。
そういう人間が、社会に、会社に、市場に、そして消費者にとって必要かという話だな。